奨学金を使う
奨学金とは?
国や企業、在学する学校などが、経済的に就学が困難であるが、一定の能力を有する者などに、月々一定の金額を貸与または給付する制度です。
奨学金の特徴
奨学金の種類によって様々なタイプがあって、経済的要件の有無、貸与か給付かなどの違いもありますが、日本学生支援機構の奨学金など一般的に多く利用されている奨学金には以下のような特徴があります。
- 経済的に就学が困難、優れた学生であるなどの給付要件がある
- 月々定められた金額が貸与される
- 返済は、卒業してから(さらに進学した場合は、猶予される)
- 生徒・学生本人が貸与を受け、返済する
もっと具体的には?
日本学生支援機構の奨学金
最も一般的な日本学生支援機構の奨学金について、詳しい内容を紹介します。
日本学生支援機構の奨学金には、無利息の第一種と利息のある第二種があります。
貸与月額および返還年数(大学の場合)
【第一種】
区分 | 通学 | 貸与月額 | 返還年数 |
---|---|---|---|
国・公立 | 自宅 | 45,000円 | 14年 |
自宅外 | 51,000円 | 15年 | |
私立 | 自宅 | 54,000円 | 15年 |
自宅外 | 64,000円 | 18年 |
【第二種】
国・公立、私立や自宅、自宅外の区分に関係なく、以下の貸与月額から選択できます。
貸与月額 | 返還年数 |
---|---|
30,000円 | 13年 |
50,000円 | 15年 |
80,000円 | 20年 |
100,000円 | 20年 |
120,000円 | 20年 |
申込みの基準
【第一種】
学力基準 | 高校の成績が一定基準以上であることなど |
---|---|
家計基準 | 家計支持者の収入金額が一定額以内であること |
【第二種】
第一種の学力基準・家計基準より緩やかな基準となります。
返還
貸与終了後、6ヵ月経過後から返還が始まります。
月賦または月賦・半年賦の併用で返還していきます。
返還中に、病気や失業等で返還が困難になった場合は割賦額の減額や返還期限の猶予の制度があります。
その他の奨学金には、どんなものがある?
その他の奨学金
例えば、以下のような奨学金があります。
その他の奨学金の例
企業等の奨学金 | 企業や財団などが実施している奨学金制度です。給付タイプのものや卒業後にその企業に就職すると返還が免除されるものなどがあります。 |
---|---|
あしなが育英会 | 病気、災害、自殺など自動車事故以外で保護者を亡くしたり、重度後遺障害で働けない家庭の子供たちを支援する奨学金制度です。 奨学金は、無利子で卒業後20年間で分割返還します。 |
新聞奨学生 | 新聞販売店で新聞配達をすることで、新聞社から奨学金を受けることができる制度です。 |
まとめ
奨学金は月額で給付されるので、毎月の生活費等として計算できることがメリットです。また、生徒・学生本人が貸与を受けるものなので、親の負担の軽減にもなります。
- ※保険会社や商品によって内容が異なる場合があります。詳細は各保険会社にご確認ください。
- ※2012年1月時点の情報に基づいた内容となります。
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